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「合志義塾~カタルパの樹がつなぐ明日~」制作発表記者会見

最終更新日:

 (株)テレビ熊本では毎年、県出身の偉人を発掘、顕彰し、後世に伝えていこうと、ドキュメンタリードラマを制作、放送しております。
 この度、テレビ熊本ドキュメンタリードラマ 郷土の偉人シリーズ第25作は、合志市が企画した「合志義塾」を制作いたします。

 

番組の放送は、10月29日(日)午後4時5分からTKUなど九州7県のフジテレビ系列局で放送されますのでぜひご覧下さい。

 

 

集合写真

TKU 本松賢代表取締役会長、河津延雄代表取締役社長らと記念撮影


【出演者】  

工藤 左一役   陳内  将

平田 一十役   石黒 英雄
工藤 ムツ役   吉本 実憂
平田 スギ役   坂田梨香子
境 正夫役    秋山 真太郎
横田 五十城役 中原 丈雄

 

【番組内容】
 教育の機会に恵まれない農村子弟のための私塾として合志郡西合志村黒松に設立された合志義塾。
明治25年(1892年)女子2人を含む25人の生徒数で開塾しますが、生徒数は増え続け、昭和24年(1949年)の閉塾までの約60年の間に約7000人が学び、昭和6年(1931年)には昭和天皇の勅使を迎えるなど、全国の教育界に名を馳せました。
 

 開塾時、工藤左一29歳、その従兄弟、平田一十は28歳。2人は「欧米文化の輸入、文明開化政策が都市偏重であり、国家の基礎たるべき農村が著しく犠牲となり、将来都市と農村の貧富の差が大きくなることが社会不安の原因であることを憂慮せられ、農村の振興を強く主張せられていた(引用)」といいます。元々、西合志村(当時)は土地が痩せている上、西南戦争とデフレ対策に打撃を受けていたため、農村の振興により、国家の基礎を盤石にするため、合志義塾を創設したのです。「自由と規律」「師弟同行」などの精神を元に、生徒を5つの学団(グループ)に分け、リーダー(団監)主導で行事を行うなど、英国の名門パブリックスクールにならったと言われるユニークな教育方針が評判を呼び、遠くから学びに来る生徒も多数いました。

 卒業生からは篤農家が誕生し、また、教師・医師・軍人、海外へ進出するものなど、各界の重要人物も多く輩出しています。
 合志義塾は合志の農業の発展にも深く関わり、地元に愛される学校でした。また、大きな特長の1つが、物質面ではなく精神面の教育に力を入れたことでもありました。

 現在も、合志義塾の跡には、カタルパの樹(日本名アメリカキササゲ)が植えられています。カタルパは同志社の創設者である新島襄がアメリカから持ち帰ったもので、熊本出身のジャーナリスト徳富蘇峰にその苗が譲られ、大江義塾(熊本市)に植えられたもの。一十は大江義塾に3年間在学し、蘇峰と師弟関係にあり、蘇峰は一十が地元に合志義塾を開いたことを聞きつけ、その苗を合志義塾にも譲り渡したのです。現在、「文教の地 合志」の象徴として、合志義塾から株分けされた苗が、市内の小中学校にも植えられ、毎年5月になると白い花を咲かせ、農村青年を育てた学び舎の歴史を見守っています。

 

カタルパの樹

 原作となった

平成26年3月発刊「カタルパの樹~合志義塾ものがたり~」
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