近隣市町と共催で防災士を対象に防災士スキルアップ講座を開催
4月20日(日曜日)、菊陽町の菊陽総合体育館で、日本防災士機構及び菊陽町・大津町・合志市の各防災士連絡協議会の共催により、防災士スキルアップ講座を開催しました。当日は約100名の防災士が参加し、合志市防災士連絡協議会からは24名が参加しました。
1、講演
演題:「能登半島 地震・豪雨災害での防災士の活動(経験を踏まえた防災士へのアドバイス)」
講師:大月 真由美氏(日本防災士会 副理事 / NPO法人石川県防災士会 副理事長 / 看護師)
【講演内容】
大月氏は東日本大震災、新潟中越地震、熊本地震などの被災地で支援活動に従事し、現在もボランティア支援活動をしている。
今回の能登半島地震でも、発災直後から災害支援ナース・防災士として避難所運営に携わり、その経験をもとに活動内容や苦労されたことなど防災士の活動について紹介された
2、意見交換会
講演終了後に会場を移し、講師と各市町の防災士の代表の方々と会食を兼ねて意見交換を行った。
講演とは違い、講師や他市町の防災士とざっくばらんに意見交換を行い、交流することで防災に関する知見を深めることができた。
講演を受講し、大月氏の能登半島地震における避難所でのボランティア活動を通じたお話は、とても具体的で問題点や課題への取り組みや様々な工夫は、大変参考になるものでした。特にトイレの使用について、ペットボトルの活用やトイレットペーパーの処置要領は参考になりました。
また、参加者からの「住民の要望や課題に対して、どのように対応していったか」という質問に対して、「それが行政に依頼すべきことなのか、自分らで解決することなのかに区分して、その中で優先順位を決めて、みんなで話し合い、どうすればできるのか、解決策を見出していくことが大切」という答えがあり、問題の本質を理解し、組織で解決に向けた対応について協議することの重要性を認識しました。
意見交換会には合志市防災士連絡協議会から木村黒石防災拠点センター支部長、轟野々島防災拠点センター支部長、大塚防災対策監、日髙防災対策支援官が参加し、他市町の防災士活動や自主防災組織、行政との連携要領など考え方を学習しました。特に、避難所の開設・運営について、行動すべき事項を示したアクションカードを活用して避難者が開設の準備を行っていくという事例を紹介され、避難所の開設要領の参考となりました。
参加した防災士からは、「経験に基づく講話であり、防災士としての在り方、取り組み方について大変参考になった」といった意見をいただきました。