スキルアップ訓練3回目として、「災害ボランティアセンター設置訓練」を実施しました。
合志市防災士連絡協議会は3回目のスキルアップ訓練として、11月1日(土曜日)に合志市社会福祉協議会(以下「市社協」)が実施した「災害ボランティアセンター設置訓練」に参加しました。
本訓練は、市社協が主催した訓練であり、35名の参加者がボランティアセンターの一連の活動を体験しました。(本協議会からは12名参加)
また、本協議会防災士が指導者として災害ボランティア訓練の一つである土嚢づくり体験の支援を行いました。
【訓練目的】
社会福祉協議会が大規模災害に備え、地域住民に災害ボランティアセンターの存在を知ってもらい、非常時の”受援力”を高めることに加えて、市社協職員が災害ボランティアセンターの運営を円滑に行うことを目的として年に一度訓練を実施しています。
防災士はスキルアップ訓練として災害ボランティアセンターについての知識習熟の一環として参加しました。
【訓練概要】
訓練当日は、9時30分までに合志市保健福祉センター「ふれあい館」に集合し、災害ボランティアセンターの概要について、市社協より説明を受けました。その後、ボランティアの受付・ボランティア活動保険の手続き案内、オリエンテーションとして活動内容や注意点の説明があり、最後にマッチング・グルーピングを行い、被災者のニーズに応じたボランティアを調整してチーム編成をしました。
【訓練内容(ボランティアメニュー)】
(1)避難所準備(段ボールベッドの組立、パーティションの設置)
(2)被災住宅の清掃(側溝の泥だし)
(3)浸水防止(土のう作り)
(4)公民館備蓄品の整理
(5)防災食準備
(6)フードパントリーの食品仕分け
※訓練では6つのチームを編成し、それぞれの場所へ移動し、実際に活動を行いボランティアの体験をしました。
(1)避難所準備(段ボールベッドの組立、パーティションの設置)
段ボールベッドやパーティションの組み立て・設置を行いました。参加者で手分けをして、レイアウトに基づきパーティションを活用した更衣室や要配慮者のための2人用テントとベッドを配置しました。
ふれあい館を被災住宅に見立て、側溝の泥出しを行いました。作業を通じて、協力して行うことはもとより、安全に留意して行うことが大切であると学習しました。
防災士連絡協議会の指導のもと、参加者は浸水防止として土のう作りを行いました。土のう作成の手順や積み方のポイントを踏まえ、実際に設置しました。限られた時間で2段しか積めませんでしたが、基本的なことを学習しました。
上庄公民館で、公民館の備蓄品整理及び防災道具(段ボールベッドの組み立て・簡易トイレの設置・防災毛布等の展示)を行いました。
(5)防災食準備
大規模災害発生時にガスや電気などのライフラインが使用できない場合は、移動式かまど等で炊き出しを行います。訓練では、移動式かまどの組み立てや火の付け方などを学習しました。
フードバンクママトコの方による指導のもと、食料品の仕分け作業を行いました。実際の災害時には、大量の物資が避難所に届くこともあり、仕分け作業等の活動も想定されます。※フードバンクママトコとは企業等から寄付された食料品などを子ども食堂などに届ける活動をしている団体です。
今回の訓練を通じて、防災士として災害発生直後の現地対応を想定し、短時間ながら実践的な訓練を通じて、ボランティア活動の即応力を学ぶことができました。
今後も防災士のスキル向上のみならず、地域と直結する体制づくりを進めてまいりたいと思います。災害時に整ったボランティアセンター設置と運営は、迅速な復旧につながるとされており、本訓練はその実効性を高める良い機会となりました。