１０月に入りすっかり秋らしくなり朝晩の冷え込みも日一日と寒くなってまいりました。皆さんにとっての秋とは・・・、秋と言えば食欲の秋、いいやスポーツの秋、はたまた芸術読書の秋かは人それぞれの感性でしょう。私にとっては、最近胴の周りが特に気になるようになりましたので出来る限り体を動かすようにしています。「健康都市こうし」を標榜する市長が、不健康では誠にお粗末であります。市民の皆さんの健康が私の最大の願いであります。
ところで、私自身の職歴は警察官から始まり、国会議員秘書、県議会議員、そして現在の市長であります。仕事の中身で一貫しているのは多くの方々の相談やお世話をすることでした。警察時代、私の受けた教えの中にこのような言葉があります。「声なき声を聞き、姿なき姿を見る」警察官の基本的な心構えであります。世間からよく批判されることに、被害者や相談者が警察を訪ねないと行動を起こさない受身的なやり方と、自ら積極的に困っておられる方を発見して問題を解決するやり方があります。
同じようなことが市役所職員にも言えると思います。この二つの考え方には大きな違いがありますし、この教えの本質は積極的な行動こそが最も大事であると私なりに理解しています。この考え方こそ政治家や行政職に在る者の本来のあるべき姿であり基本であると思っております。
合志市長の職は合志丸という大きな船の舵取りを託していただいたわけであります。万が一にも大事な進路を間違えることは市、市民の皆さんを不幸にすることになります。したがって一時の感情や私欲で理（ことわり）を判断してはならないし、問題から逃げてはならない、先送りしてもならない、ぶれてもならない。
今日の経済状況や東日本大震災の復興支援、原発問題の解決など国政も地方自治も大変難しい舵取りが要求されています。言い換えれば今までの行政運営のあり方を根本的に見直す時であります。改革は時として痛みを伴うものであり、また理解されにくいものが大半です。
福祉、介護、保険等の問題を考える時、もし制度そのものが無いとしたら、不足の思いすら言えなくなります。制度を利用する、しないにかかわらず、税金を納めていただいている方が大勢おられます。心からのお礼と感謝を申し上げます。そんな皆さんで制度を支えていただいているのだということを改めて気づいて欲しいと思います。私は個人の権利を主張する前に義務を果たすことの尊さと大切さを実践できる市長でありたいと考えています。
厳しい世界経済の中ではありますが、さらなる市制発展と市民サービス向上に努めてまいります。
【平成２３年度新規採用職員と】
