平成28年2月27日「市制施行10周年記念式典」 市長式辞
式 辞
本日ここに「合志市市制施行10周年記念式典」を執り行い、１０周年の節目を迎えることができましたことは、ご臨席の皆様をはじめ、諸先輩方々の並々ならぬご努力の賜物であると、心から感謝申し上げます。
ご来賓として熊本県小野副知事をはじめ、国会議員の皆様、県議会議員の皆様、市町村長・市町村議長の皆様、多数のご来賓のご臨席を賜り、市民の皆様とともに１０周年記念式典を挙行できますことに対し心よりお礼申し上げます。
本市は、熊本市を中心に２市３町で構成する熊本都市計画区域の中にある面積５３平方キロメートルの市であり、１０年前の平成１８年２月２７日に、旧合志町と旧西合志町の２町が合併し「合志市」が誕生いたしました。
平成28年1月末日現在で、世帯数２２，７７３世帯、人口５９，７７７人となり、合併後の１０年間で人口が約７千人、世帯数で約４千世帯増加しています。
市の面積の１割にあたる南部地域が市街化区域になっており、戸建て住宅が建ち並ぶ都市的な景観を見せ、市面積の９割にあたる北部地域が市街化調整区域であり緑豊かで広大な農地が広がります。
合併に際し、夢のある新市づくりを進めるための指針として「合志市新市建設計画」が合志西合志二町合併協議会により策定され、それに基づき合併が進められました。これまでの１０年間、新市建設計画におけるまちづくりの基本理念である「人と自然を大切にした協働によるまちづくり」を基本に、新市の将来像「未来輝く産業・定住拠点都市 子育て支援日本一のまちづくり」を目指してまちづくりが進められました。その結果もあり、私たちが暮らす合志市は、２０１４年・２０１５年と全国住みよさランキング九州第１位と言う高い評価をいただいております。
「新市建設計画」に書かれております、「北熊本スマートインターチェンジ」や「大津植木線バイパス」など新市の重点施策も、まだ完成を見るにはいたっておりませんが、県、熊本市と連携を組み、さらなる事業推進を図っているところであります。また、昨年、一昨年と菊池地域２市２町で、大分市から熊本市を結ぶ地域高規格道路の早期整備に向けた中九州横断道路早期整備促進総決起大会を開催し、昨年１２月には大津町から合志市を通り熊本市に貫けるルートが承認されております。道路は、まちづくりを行う上での基礎となるものであり、完成すれば本市はもとより熊本県発展の大きな礎となります。今後も、合併時の市民の皆様との約束である新市建設計画に掲げられた事業の実現に向け鋭意努力を続ける所存です。
さて、これまでの１０年を一区切りとして、今わたくしたちの目の前には、「次なる挑戦への１０年」が待ち受けております。
国は、２０２０年までのプライマリーバランスの黒字化を掲げていますが、国の財政状況は、極めて厳しい状況にあります。地方自治体にとっては、社会保障費公的負担の著しい増加、老朽化が進行する公共施設の維持・更新への対応、１０年を経過した合併市町村にあっては地方交付税の合併算定替の終了など、深刻化する財源不足への対応が大きな課題としてのしかかってまいります。
平成２８年度からは、第２次基本構想の将来都市像である「元気・活力・創造のまち」を目標に、すべての人が安全に、安心して暮らすことのできるまち「健康都市こうし」を創るために、引き続き「市民の健康」と「財政の健康」の２本の柱を掲げ進めてまいります。
また、昨年秋に策定しました「合志市まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、「稼げる地域産業をつくる」、「合志市への新しい人の流れをつくる」、「市民の結婚･出産･子育ての希望をかなえる」、「暮らしに満足し、住み続けたい地域をつくる」と四つの施策を掲げ取り組みを始めました。
今、少子高齢社会を迎え、拡大成長ではなく、生活の豊かさや質的充実が実現される地域社会の追及である「定常型社会」が求められています。しかし、成長社会以来の「自分だけは良くなりたい」と言う我欲を捨てない限り、地域間競争による「勝ち組、負け組み社会」になってしまうと心配をしております。次代を担う子どもたちに「誇れるふるさと」を残すために、知恵、工夫による地域間連携をさらに進め、すべての地域社会が元気になっていく努力が必要であります。
本日の式典では、合併・市制施行10周年の「功労者及び功労団体表彰」を執り行います。合併後、自治、福祉、産業、教育・文化など様々な分野で、市発展のために献身的なご尽力を賜りましたみなさまに対して表彰をさせていただくものでございます。受賞される皆様の今日までのご功績を讃え、そのご労苦に対し敬意と感謝の意を表しますとともに、今後とも本市発展のために引き続きご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、本市のさらなる発展と、本日ここにご臨席頂きました皆様方の益々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、式辞と致します。
平成２８年２月２７日
合志市長 荒 木 義 行
