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防災のつどい~熊本地震から1年~

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熊本地震本震の発生から1年となる日に開催しました「防災のつどい」での市長挨拶です。

 

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 本日、市民の皆さまや関係団体のみなさまの御出席をいただき、「合志市防災のつどい」を開催するにあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

 

 昨年の熊本地震から早いもので、早や1年を迎えました。合志市においては、最大震度6強が観測され、今までに経験したことのない揺れに2度も襲われ、建物や水道管が壊れるなど、多くの被害が発生し、私たちの生活に大きな影響をもたらしました。人的被害としましても地震を原因とする理由で6名の尊い命が失われました。
 改めてお亡くなりになられた方々に対し、衷心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族並びに被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。

 

 さて、地震の発災直後は市内21ヶ所の避難所に6,600名を超える方が避難され、不自由な生活を強いられておりました。また、それを上回る方が車中泊という形で避難されていました。
このような中、それぞれの地域におきましては、本日お集まりの区長さんや民生委員、または消防団の皆さんが中心となって、避難所の運営をはじとする、ひとり暮し高齢者宅の安否確認や避難誘導、または倒壊したブロック塀の片付け、屋根の応急修理など各方面にて多大なるご支援を賜りました。

この場をお借りいたしまして、重ねて感謝を申し上げるとともに、今回の地震のような大規模災害においては、行政の対応「公助」には限界があることを痛感させられました。

 しかしながら、まだまだこの地震により不自由な生活を送られている市民の方々も大変多くおられます。そういった方にしっかり寄り添いながら早く復旧、そして次のステップアップである復興に繋げていかなければならないと思っています。

 

 本年3月に策定した「合志市復興まちづくり計画」に基づき、防災や減災に向けたまちづくりと市民の皆様の防災意識の向上に取り組みたいと思います。特に、今回の熊本地震の教訓を踏まえて地区公民館の耐震補強や備蓄機能強化、さらには防災拠点センターの整備などに努めて行きたいと思っております。

 時の経過は、災害の傷を癒してくれますが、記憶も少しずつ風化させます。「熊本地震」の記憶を心に留め、一人ひとりが平時から災害を意識し、事前に備えておくことが何よりも大切です。ぜひ毎年この日は、日頃の「災害への備え」がいかに大切かを思い起こす日として心に刻んでいただきたいと思います。

 

 このあと、阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」研究員の中林先生からご講演をいただきます。中林先生自身も熊本地震発生以降、益城町や西原村などに通いつめ、救援、調査活動に取り組んでこられました。みなさま方もこの講演から、今日からでもできる「自助」、そして地域で取り組める「共助」について、大きなヒントをいただけるものと思います。

 

 終わりに、この大きな災害から学び取ったさまざまなことを、次の世代に語り継ぐことをお願いし、私は市長として、「公助」の立場から、災害に強い合志市を創り、衰えることのない地域の防災力を養成していくことをここに誓いごあいさつといたします。


   平成29年4月16日

                       合志市長 荒 木 義 行 

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