平成２９年１０月２４日(火)に開催された「第２０回全国農業担い手サミットinこうち」において、合志市野々島の有限会社吉川農園 代表取締役 吉川幸人氏が、全国優良経営体表彰の生産技術革新部門で農林水産大臣賞を受賞されました。
全国優良経営体表彰は農林水産省及び全国担い手育成総合支援協議会で、意欲と能力のある農業者の一層の経営発展を図るため、農業経営の改善や地域農業の振興・活性化に優れた功績を挙げた農業者を表彰しており、経営改善、生産技術革新、６次産業化、販売革新の各部門における、農林水産大臣賞、農林水産省経営局長賞及び全国担い手育成総合支援協議会会長賞を決定しています。
農林水産大臣賞を受賞した吉川さんは「農業はやり方次第で必ず儲かる」をモットーに、平成４年に設立。限られた経営耕地でいかに利益を上げるかを追求し、紫蘇(大葉)の生産・加工・輸出に取り組んでいます。全ハウスにセンサーを設置し、温度や湿度、日射量、土壌中水分等を計測。モバイル端末などで計測データとあわせて育成状況もリアルタイムで監視。蓄積データを分析し、適切な施肥計画や栽培環境を実現。その結果、年間の生産量が７％(３，０００枚から３，２００枚へ増加)、１０ａ当たりの販売額が３５％の売上向上につながっています。就業体制においても隔週での週休２日制やフレックスタイム制、収穫量に応じた歩合制を導入し、育児中や高齢の女性が働きやすくやりがいのある職場環境も確立しています。
受賞報告を行った有限会社吉川農園 代表取締役 吉川幸人氏(右から２番目)