令和5年仕事始め式 市長年頭挨拶
みなさんあけましておめでとうございます。
みなさまにおかれましては、ご家庭それぞれで輝かしい新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
いよいよ本日から令和5年の仕事始めとなります。
私は市長就任から今日まで、「負担や課題を次世代に先送りしない、責任ある市政の実現」に向けて、「市民の健康」と「財政の健康」の2本の柱を掲げ、健康で幸せな社会「健幸都市こうし」を創ることを目標に今日まで取り組んでまいりました。
4期目として初めての正月を迎え、本年は、合併というものが、市民にとって、またどういう目的を持っていたのか、原点回帰し、まだまだクリアしていない課題、新たな問題にも積極的に挑戦していきたいと思っております。皆様のご理解とお力添えをいただけなければ達成できない目標でございますので、私自身気を引き締めて仕事というものに積極的に挑戦していきますのでよろしくお願いいたします。
コロナ禍で迎えた4年、本当に長い戦いでもありますし、また昨年は、ウクライナ情勢の悪化による食糧の安全危機、原油価格や物価の高騰、どの企業にとっても、市民の皆様にとっても本当に大変な1年でありましたし、本市においても燃料の高騰によって予算が不足するという大変危機的な状況を迎えつつあると思っております。
一方、TSMCの進出が呼び水となり、半導体というものが熊本県全体の経済の活性、さらには地域の雇用に対して、多くの方々から夢や希望となり、また地元に残りたいという若い人たちのうれしい声を聞けるというのは、この時代においては大変ありがたいことだと思っております。
ただ、一方では、渋滞がひどく、渋滞緩和に向けて施策はあるのかというのが市民の皆様の今目の前にある課題であると思います。こういった問題に対しては、中九州横断道路をはじめとした国県市道等の計画を整えることによって、一挙には解決が難しいかもしれませんが地域間連携を取りながら少しずつ前に進めていく年にしたいと考えております。
また、大きな課題として合志市も人口減少地域となりつつあります。社会増により人口増が支えられておりますが、出生率から考えれば、少子化対策は大きな課題となっていきます。こども家庭庁が4月から新設され、子育てに対し、子どもを持つ家庭や色々な悩みを抱えておられるご家庭等に行政がどこまで寄り添って、子育てに対して安心安全な環境を作ってあげることができるのか、大きな課題の一つになると思っております。
こういったいろいろな問題を抱えながらの発進となりますので、片方ではいいことがありますがもう片方には課題があり、これを解決するためには財政の安定というものが一番ですので、引き続き創意工夫・知恵を出して費用対効果をしっかりと出せるような財政運営をしていかなければなりません。
こうした状況を踏まえ、今年1年を通して令和6年度の次期総合計画策定に向け、改めて原点に立ち返り合併時に掲げた施策に対して、改めて整理し、現状に即したものに切り替える事業、新たに始める事業などの検討を行い、市の将来を見越した計画への見直しに取り組んでまいりたいと思います。
幹部職員を中心として、職員一丸となって市民の安心安全のための施策を充実させていかねばならないと思っておりますので、マネジメントとして、部下や職員のための人材育成を部長や課長に期待しておりますので、自分たちが成長すると同時にすべての職員のスキルアップのための環境を整えていってもらいたいと思います。
本年も全ての市民の皆様が暮らしやすく、健康で幸福な社会を目指す「健幸都市こうし」の実現に向け、更なる職員の皆様のご努力をお願いし、そして情報というものは適切にお届けをして、ご理解をしていただかなければならない、一方通行ではならないということを皆様方に常日頃からお願いをしております。こういった情報の見える化、または理解化、そこから生まれる信頼といったものを今年も皆様方と一緒に市民の方々との信頼関係を構築するためにも努力いただきたいと思います。先ほど申しましたように、本年は合併の時に2町がそれぞれ思い描いた町の実現に向けて、原点回帰し、自分の持ち場、今与えられている職責に対し全職員上げて取り組んでまいりたいと思っておりますので、本年一年も皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
以上をもちまして、私の年頭挨拶とさせていただきます。
今年1年よろしくお願い申し上げます。
令和5年1月4日 合志市長 荒木 義行
