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| 要望書を持つ蒲島郁夫熊本県知事（中央）と荒木市長（右）、吉本孝寿菊陽町長（左）（令和5年6月5日・県庁） |
令和5年6月5日、合志市は菊陽町と共に、半導体関連企業の進出に伴い、更なる深刻化が懸念される『渋滞対策の強化』について、熊本県に要望書を提出しました。要望書の提出にあたっては、合志市選出の髙木健次県議、池永幸生県議、合志市議会文教経済常任委員会の辻󠄀大二郎委員長が立ち会いました。
要望内容は5項目
合志市と菊陽町が県に提出した要望書は、『セミコンテクノパーク近隣における渋滞対策の強化について』と題し、次の5項目について、県の取り組みを求めるものです。
- 既存の交通アクセス強化事業の加速化
- 半導体産業の開発動向等を踏まえた交通アクセスの更なる強化
- 社会資本整備総合交付金重点配分にかかる国への要望
- 職住近接の推進のための規制緩和の実施
- ソフト対策の更なる強化
菊陽町への半導体製造世界最大手企業の進出を契機に、合志市にも半導体関連企業等の進出が進んでいます。今後も半導体関連企業の更なる進出が予想され、大きな経済効果が期待される一方、渋滞の悪化や、交通事故の増加などへの不安の声も上がっています。
このため、セミコンテクノパーク周辺地域で県が進めている県道の多車線化などの事業の早期完成、交通アクセスの強化に関する国の財政支援の重点配分を求めること、公共交通の利用や時差出勤の促進といったソフト対策の強化などを要望しました。
荒木市長は、「なるべく車を使わず通勤出来るようになれば、渋滞解消の一助になると思います」と述べ、職場と住居が近くにある『職住近接』を進める観点から、企業が住宅地等の整備を行えるよう規制緩和に取り組むことを求めました。
要望書に対し、蒲島知事は、「セミコンテクノパーク近隣における早急な渋滞対策の必要性を改めて強く認識したところです。県道の多車線化など、出来る限り早期に整備効果が発現出来るよう取り組みを加速し、国に対しては、道路整備に必要な財政支援、交付金の配分などに格段の配慮を要望して参ります。半導体関連企業の進出・集積は、100年に1度のビッグチャンスであり、その経済効果を最大限に生かしながら、住民が“企業が来て良かった”と思える環境作りを両市町と一緒にやっていきたいと思います」と述べました。