ラジオ体操第一」をしています。市長・教育長・ヴィーブルくんのポーズがなぜかみんな違いますが、特に意味はありません。

スタート前のヴィーブルくん。

集中力を研ぎ澄まし、競技開始までのカウントダウンに耳を傾けます。

戦いの火ぶたが切られました。

 ヴィーブルくんの1,500mの道のりがスタートです。

マラソンは苦しんで走ってはならない。楽しんで走るものだ。中村　清さん*の言葉を胸に一歩一歩足を進めます。

*中村　清

陸上競技指導者。瀬古利彦らを育成。早稲田大学等で指導者として活躍。「中村学校」と称せられる。

口癖に「マラソンは芸術です」、「若くして流さぬ汗は、年老いて涙となる」、「朝に新しく生まれ、夜は明日の復活を信じて床に就く、一日一日が命のやり取りだ。」、「天才は有限、努力は無限」など。

最後尾を優雅に疾走するヴィーブルくん。 

天気にも恵まれました。気象庁データによると、当日の午前10時現在の菊池観測所は気温3.5℃、東の風1.0m／らしいですが、ヴィーブルくんの体感温度は約40℃超、焦熱地獄でした。

ゴールに到達するために一歩、また一歩と足を進めます。 

小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道。

イチロー選手*の言葉を思い出しながら、ゴールを目指します。

*イチロー

鈴木一朗。日米で活躍するプロ野球選手。MLBのシーズン最多安打記録や10年連続200安打などの多数の記録を保持。毎日カレーライスを食べる。次男だが、一朗。

荒木市長と併走するヴィーブルくん。

「がんばれ。」

「みんなが応援しているぞ！」

「子どもたちの夢を壊すんじゃない！！」

「もう少しでゴールだ！！！」

と某熱血テニス 解説者を連想してしまうようなアツイ声援をかけ続けられました。

走り続けるヴィーブルくん。

何だか、雲の上をふわふわ歩いているような気がして、だんだんキモチよくなってきました。

どんどん走り続けるヴィーブルくん。

頭が凹んできました。

棄権するのか？来年出直すか？心の中のリトル・ヴィーブルくんに問いかけます。

否！

今を戦えない者に、次だとか来年だとかいう資格はない。

頭がちょっとくらい凹んでも気にしません。

1,500m完走のゴール目前のヴィーブルくん。 

 テープを切るまでマラソンは終わりません。

荒木市長も1,500mずっといっしょでした。物足りなかったのか、市長はこの後3,000mも走ったそうです。

イアン・ソープ *の言葉を思い出します。がんばった分、達成感があります。がんばらなければ達成感は得られません。

*イアン・ソープ

オーストラリアの競泳選手。オーストラリア人として最多となる、オリンピックで5つの金メダルを獲得している。

ゴールしたヴィーブルくん。

辛いと思った道中も、ゴールに到達した今となってはいい思い出です。

永らへば　またこの頃や　しのばれむ
　　　憂しと見し世ぞ　今は恋しき

　　　　　　　　藤原清輔朝臣（84番）　『新古今集』

（現代語）

この先もっと長く生きていれば、辛いと思っている今この時も　また懐かしく思い出されてくるのだろうか。辛く苦しいと思っていた昔の日々も、今となっては恋しく思い出されるのだから。

ヴィーブルくん、見事1,500mを完走しました。すごく楽しい1,500mでした。

来年も走るかどうかは未定です。

完走した証を掲げるヴィーブルくん。

ヴィーブルくんの健闘を讃える子どもたちがすぐに囲みます。 

78位。

アベベ・ビキラ*の言葉を引用するならば、

敵は77人のランナーではなく、自分自身。その戦いに勝った。 

というところでしょうか。

*アベベ・ビキラ

エチオピア出身の長距離走選手。オリンピック種目で史上初の2大会連続優勝を果たし、2個の金メダルを獲得。首都アディスアベバにはアベベの名前を冠した国立スタジアムがある。

完走したご褒美の「いも天」をほおばるヴィーブルくん。

商工会の皆さん、ご馳走様でした。

いつの間にか頭も復活し、天に向かってそそり立っています。 

戦いを終えた戦士は、束の間の休息で体力の恢復をはかります。 

ランナーを応援するヴィーブルくん。

自分が走り終わっても、まだそれぞれの挑戦は続いているのです。