ハンセン病問題啓発教育DVD
『壁をこえて―ハンセン病問題・菊池恵楓園の歴史に学ぶ―』
合志市では菊池恵楓園、入所者自治会と共同でハンセン病問題を正しく理解するための啓発教育用DVDを制作しました。
合志市内のすべての小学校でハンセン病問題を授業で取り扱い現地学習が行われています。ハンセン病を正しく理解できるための統一的な事前学習の効果的な手段になると考えています。
また、菊池恵楓園には子どもたちだけではなく、県内外から多くの人が研修等に訪れています。これまで菊池恵楓園を取り扱ったDVDはなかったことから、ハンセン病を正しく理解していただくとともに、菊池恵楓園のことをより深く知っていただくためにも大変わかりやすいものになっています。
内容については、入所者の証言や菊池恵楓園で起こったハンセン病にまつわる事件などの写真や映像を使い、ハンセン病問題の過去や現状、菊池恵楓園の成立ちなど歴史的な記録映像の保存版として後世へ引き継げるものとしてこだわった内容になっています。
市内の小・中学校で教材として使用されるほか、市内の図書館をはじめ各公共施設にも置かれていますので、職場や地域での人権教育にも広くご活用いただけます。

【DVDの内容】
◆2枚一組
◎児童用・・・30分 (9項目で構成、小学校5年生を対象とした内容)
◎大人用・・・40分 (10項目で構成)
◆この中には、入所者自治会の志村会長からのメッセージ文が添えられています。菊池恵楓園から全国へ、ハンセン病問題に対する思いを発信している貴重なメッセージとなっています。
◆シナリオの原案は菊池恵楓園社会交流会館学芸員の原田寿真氏が考え、シナリオの作成は西合志東小学校の先生方が携わりました。
ナレーションは、菊池恵楓園福祉課職員の方がされています。
DVDの題字「壁をこえて」は、菊池恵楓園の野上玲子副園長が書かれました。
※県外等への貸し出し等も行っておりますので、下記までお問合せください。

12月4日、市役所で行なわれた完成報告会
(左から酒本喜與志園長(当時)、志村康自治会長、荒木合志市長)

12月4日、完成報告会への出席者(DVD制作に携わった関係者)