平成26年5月11日（日曜日）、合志市総合センター"ヴィーブル"のマスコットキャラクターヴィーブルくんが、市電上熊本駅電停周辺で開催された「第29回草枕の駅コンサート」の応援に行きました。

　このイベントは草枕の駅コンサート実行委員会が主催したものです。実行委員会の協力団体である上熊本商栄会幹部スタッフと人脈を持つノリコお姉さんのお誘いで、ヴィーブルくんもイベントの応援に行きました。上熊本では、毎年春と秋に「草枕の駅コンサート」と銘打ってジャズコンサートを開催しています。　

　夏目漱石が1896（明治29）年4月、この上熊本駅（当時の名称は「池田駅」）に降り立ったことにちなんで名付けられたこのコンサートは、平成14（2002）年、上熊本商栄会と崇城大学まちづくり委員会との共催で始まりました。

熊本県営業部長がチラシに載っていましたが、会えませんでした。本物のチラシは左側です。

ヴィーブルくんは、この日の記念に自分専用のチラシを勝手に作成しました。右側です。

上熊本駅には、レターバスで御代志駅に行き、御代志駅から菊池電車で行けるので、近く感じました。

イベント会場の上熊本駅は御代志駅と比べてどんな感じなんだろう。

ヴィーブルくんはどきどきしながら、ノリコお姉さんと上熊本駅に向かいました。

BGMにはこちらをどうぞ。→　 みんなだいすきヴィーブルくん.mp3  （ファイル：4.64メガバイト）

駅前ではびゅんびゅん車が行き交っていました。

上熊本駅を見つめるヴィーブルくん。

駅はあっち側だった。。。

「草枕の駅コンサート」

お目当てのイベントの看板を見つけます。

駅側に辿り着いたヴィーブルくんとノリコお姉さん。

何やら賑やかです。

この日は、イベントに合わせて和服に身を包んだノリコお姉さんでした。

とりあえず、ピース。

三角広場には白い看板が立ち並び、何が起こるんだろうと思っていたヴィーブルくん。

オープニングで目に入ってきたのは、必由館書道部による、壮大な書でした。

何と書かれるんだろう。

手前の布も気になる。。。

「草枕・・・？」

「夏目漱石　草枕乃駅」

見事な書がヴィーブルくんの目の前で完成しました。

智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。

熊本に降り立った漱石の眼に熊本の町並みはどのようにうつったのでしょうか。

白い看板の謎が解けました。

次は謎の白い布です。

おばあさんも気になるようです。

VIPっぽい人が集まってきました。

おじいさんも気になるようです。

いよいよ御開帳のようです。

神秘のヴェールが今、はがされました。

スーツを着た夏目漱石が、上熊本駅前に降り立ちました。

幸山熊本市長も拍手で迎えます。 

 駅を背景に、よさげなスーツがイカシてます。

普段、全裸に手袋と靴だけで出歩いているヴィーブルくんは、ちょっとだけ羨ましく思いました。  

思わず見とれます。

さすが、元1,000円札の人です。 

彼一人だけで、「たけのこの里」が5箱も手に入るのです。

　松山中学赴任中、「辞書と違う」と漱石に指摘した生徒に対して、「辞書が間違っている。辞書を直しておけ」と言い放つだけのことはあります。

 ゆるキャラの金之助くんもツーショットで記念撮影していました。 

三角広場から再び駅へ向かったヴィーブルくん。

ステキな歌声に耳を傾けます。

ブックベアの皆さんの演奏。

日常とは違った駅前の空間です。

ブックベアにひっそりと近付くヴィーブルくん。

ふと、駅構内に珍しい電車が停まっているのを見つけました。

起終点駅独特の構造の上熊本駅です。

なんか懐かしい感じのする電車を発見しました。

見上げる構図もカッコイイです。

  電車にタッチしながらピースするヴィーブルくん。

乗り込もうとしましたが、扉がせまくて乗車できませんでした。 。。

上熊本商栄会の青年部部長平野さんとゆるキャラ金之助くんといっしょに記念撮影。

金之助くんはいつの間にか、ひげを剃っていました 。

気がつくと、また秘密のヴェールに包まれる夏目漱石像。

漱石像スタッフに相手にされず、宴会に参加するヴィーブルくん。

子どもたちとふれあいタイム。

マイクを手にするノリコお姉さん。

合志市PRタイムです。出番前にたけのこ座りしてエネルギー充電中のヴィーブルくん。

2人のステージが開幕しました。

まずは礼から入ります。

そして、グッジョブに続きます。

ノリコお姉さんの声が上熊本駅電停一帯を包みこみました。

今度はヴィーブルくんもVIPポジションで御開帳メンバーに選出されました。

気分は悪代官です。

的確なポジショニングを取るヴィーブルくん。

準備完了！

それっ！

先ほどスーツ姿だった夏目漱石が、今度は和服にお色直ししていました。

和装の夏目漱石とノリコお姉さんとの間に入ってハイカラ気分のヴィーブルくんです。

 ノリコお姉さんといっしょに夏目漱石像を眺めるヴィーブルくん。

 さすが、明治の文豪。和服も絵になります。

今度は何か書かれるんでしょうか。

たくさん漢字が並びます。

静かに応援するヴィーブルくん。 

解説を聞いたヴィーブルくんは、ちょっとだけ賢くなれた気がしました。

「精神的に向上心のない者は、ばかだ」

分からないことがあったら、お勉強です。「こころ」に誓ったヴィーブルくんでした。 

　イベント参加中に思わぬ出会いがありました。合志市ふるさとサポーターの向井ゆき子さんと偶然にもお会いしました。

　合志市ふるさとサポーターについては、こちらをご覧ください。

 思いがけない出会いにびっくりしたヴィーブルくんでした。

左から、くまもと漱石倶楽部の永田先生、ノリコお姉さん、ヴィーブルくん、 同クラブ顧問の中村先生、和田会長、一番右が、合志市ふるさとサポーター向井ゆき子さんです。

貴重なショットです。

気が付けば、夕焼けから夜空へとだんだん空の色が変わってきました。夜のとばりです。
 二度と来ない今日という日の出会いを大切にしなければなりません。

楽しいときはあっという間に過ぎ去ります。思わぬ出会いに喜んだヴィーブルくんでした。

川上之歎*註1ですが、だからこそ1日1日を大事にしようと思ったヴィーブルくんでした。

 *川上之歎（せんじょうのたん）　時の流れを悲しむこと。万物が過ぎ去っていくのを嘆くこと。

孔子が川のほとりに立ち流水を見て、川の水の絶えない流れのように、「過ぎ去るものはこのようなものか、昼となく夜となく流れ去っていく」と時が過ぎてかえらず万物が変化してやまないのを嘆いたという故事から。

 すっかりと、夜の闇に包まれる上熊本駅。同じ場所なのに、さっきとは全然違う景色に見えます。

夜の上熊本駅を背景に夏目漱石とツーショット。

漱石と並んで、同じ景色を楽しむヴィーブルくん。

夜も記念撮影に快く応じるヴィーブルくん。 

ヴィーブルくんは夜も元気にニョキニョキです。

夜の上熊本駅を眺めるヴィーブルくん。 

夜の駅もいいなぁ。。。

 ノリコお姉さんといっしょに景色を楽しみました。

陽の光がすっかりと月明かりに変わりました。

　夏目漱石は、東京帝國大學で英語講師時代、”I　love　you”を「我君ヲ愛ス」と和訳した学生に対して、こう言ったそうです。

　日本人ならそういう無粋なことは言わないものだ。そんなときは、「月がきれいですね」とでも訳しておくのがよい。

「浪漫（ロマン）」という日本語をつくったといわれる夏目漱石独特の感性でしょう。

当時の婉曲的な日本人の恋愛観が見て取れます。

　ノリコお姉さんと優雅なひと時を楽しむ中、ヴィーブルくんは、ふと夜空を見上げました。

月がやさしく光っていました。

ヴィーブルくんは、月見うどんが食べたくなりました。

終幕後、おうちに帰るヴィーブルくんとノリコお姉さん。

よい子のみんなは、夜遊びしたらいけないよ。