『聞き書き』をご存じですか。
あなたの大切な人の言葉を残すことができます。
「聞き書き」は、話しを聞いて、それをその人の話し言葉のまま、方言や口癖もそのまま記録をして、
冊子にして残します。
熊本保健科学大学の協力をいただき、本市では初めて「聞き書き」プロジェクトに取り組み、お二人の聞き書き本ができあがりました。
松岡為利さん(82歳)
表紙のタイトルは、『まえさんばっかりしか考えないから』
「戦時中のこと」「栄尋常小学校のこと」「妻への感謝」・・・・・
身体が弱かった幼少時代、母親が煎じて飲ませてくれたカニの甲羅のおかげで病気が治り今は健康。こんなこともあり、決して「年取った」とかマイナスなことは考えずに「前さんばっかりしか考えん」と、困難を一つ一つ踏ん張り、常に目標をもって達成してこられたそうです。
取り組んだのは、「さかえ~隊」の皆さんです。
「さかえ~隊」は、栄地区のシニア世代有志で組織されており、「自分たち自身が楽しみながら」と、地域貢献活動を行っている住民グループです。
みどり館を拠点に、子どもから高齢者まで幅広い世代が交流する「あそびの学校」を開いたり、ゴミ出しや買い物など住民同士の支え合い活動「ぽっかぽかサポート」の協力団体でもあります。
そして今回、社会福祉協議会との協働で「聞き書き」を通してさらに地域の声を聴き、話し手の生きてきた証を残す活動を広げています。
坂本 整さん(100歳)
表紙の、タイトルは、『怒られながら 守られながら』
令和元年10月に100歳を迎え、家族に支えてもらいながら、自宅で元気に暮らしています。
市職員4人で「聞き書き」に取り組みました。
「若いころ苦労したこと」「五人の子どもたちのこと」「人生で一番楽しかったリフレッシュクラブのこと」・・・・・
何より、繰り返し話されたのは、子どもたちへの感謝のことば。長生きの秘訣は、このすばらしい”家族の絆”であることが伝わってきます。
令和2年2月21日(金曜日)、ヴィーブルで開催された『地域げんきフォーラムinこうし』において、できあがった聞き書き本の贈呈が行なわれました。
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語り手のお二人 松岡為利さん(右)と、坂本整さん(左) | 松岡為利さんへ、さかえ~隊(聞き手)から贈呈 | 坂本整さんへ、濱田副市長から贈呈 |
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松岡さんから語り手としての感想をひとこと | さかえ~隊の代表(渡邉豊子さん)から聞き手としての感想をひとこと | 語り手のお二人を囲んで「聞き書きプロジェクト」のメンバー |
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『地域げんきフォーラムinこうし』 約80 名の参加者へ、濱田副市長からごあいさつ | 熊本リハビリテーション病院の方とともに 参加者みんなで「いきいき百歳体操」!
| 坂本整さんは、御歳100歳! まさに「いきいき百歳体操」! |
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体操が大好き! | 足もよく上がります | 娘さんと一緒に |
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「みんなで見守り、助け合う地域の“輪”を広げよう」と題して講演 | 「ひとちいき計画ネットワーク」代表の佐伯謙介さんの講演に耳を傾ける参加者 | 地域における“げんき「見守り」”活動の発表 |
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ぽっかぽか活動による地域「見守り」活動について~を発表 | NPO法人ぽっかぽかすずかけの佐藤昭男さん | 民生児童委員活動による地域「見守り」活動について~を発表 |
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合志市民生委員児童委員連絡協議会の串下一さん | 地区に密着した企業による地域「見守り」活動について~を発表 | 株式会社サンコーライフサポートの上野志折さん |
フォーラム参加者からのアンケート結果
参加者からたくさんのご意見をいただきました。
その中から抜粋して紹介します。
●各発表者の細かい実態が聞けて良かった。
●地域における「見守り」活動が内容等もわかりました。今後私たちの活動にも取り入れたらと思いました。
●すずかけ台地区の活動、改めてすごい感動。一歩でも近づけるように現活動に加えていきたい。
●地区の集会所を使ってサロンの2か月に一回をもっと増やしたい。
●百歳体操をすることで転倒防止ができることに気づいた。
●百歳体操はビデオを使用したら指導者がいなくてもサロンでできるので利用したい。
これからも高齢者が笑顔で安心した生活が送れるよう、地域での支え合い、見守りをよろしくお願いします。
『聞き書き講座』について
3月に開催を予定していましたが、コロナウイルス感染拡大防止のため現在延期をしています。
日程などが決まり次第改めてお知らせしますので、参加をお待ちしています。
◆問い合わせ先 市社会福祉協議会 地域福祉課
☎096-242-7000