工業用水道事業は、本市(当時合志町)と菊陽町にまたがるセミコンテクノパーク内のインフラ整備として平成8 年度から建設が始まり、平成10 年4 月1 日から一部給水を開始し、平成12 年4 月1 日からセミコンテクノパーク内全域へ給水できるようになりました。
工業用水道事業では、契約企業に工業用水を持続的・安定的に提供していくために、管路や管路以外の施設についての健全性を維持することが重要になりますが、そのためには今後も多額の資金が必要になってきます。
そこで重要になってくるのが、投資試算(投資の必要額の計画)と財源試算(財源の見通し計画)を均衡させることです。
また、並行して事業の効率化・経営健全化に取り組むことも重要です。
事業コストの削減等で健全経営の持続を図るとともに、計画的・効率的な工業用水道施設の更新、耐震化を進めます。
さらには大規模災害の発生に備えた危機管理体制の強化に取り組みます。
計画期間
2021年度(令和3年度)から2031年度(令和13年度)までの11年間
経営の基本理念
本市の総合計画において工業用水道は「企業誘致の促進と働く場の確保」における重要な社会資本として、持続的な企業活動を支えており、経営戦略では次のように基本理念を定めます。
経営環境の変化に適切に対応し、知恵と工夫により業務の改善を図り、契約企業に工業用水道サービスを持続的・安定的に提供します。 |
経営の基本方針
経営の基本理念を実現するために取り組むべき3つの基本方針を次のとおり定めました。
(1)健全経営の持続に努めます。 (2)計画的な施設更新を行います。 (3)危機管理体制の強化に努めます。 |
経営の基本方針と具体的な取り組み体系
本市の工業用水道事業が経営の基本理念及び基本方針に沿って、効率化と経営の健全性維持をすすめていくための具体的な取り組みの体系を次のとおり定めます。
1.健全経営の持続
(1)職員の確保と人材育成
(2)投資の平準化
(3)民間活力(PPP/PFI)の活用
(4)ICT(情報通信技術)の活用
2.計画的な施設更新
(1)施設の耐震化、更新及び再構築
(2)施設情報の精度向上
3.危機管理体制の強化
(1)広域化の検討
(2)工業用水道事業業務継続計画(BCP)の推進
合志市工業用水道事業経営戦略 本編(PDF:6.48メガバイト) 