スカート製作のワークショップを開催
12月5日(日曜日)と12日(日曜日)の2日間、三つの木の家でスカート製作のワークショップを開催しました。ワークショップは、令和2年度熊本県近代文化功労者に顕彰された本市平島出身の原田茂さんの功績を伝えることを目的に、交流促進事業として「結ぶ」をテーマに企画したもので、原田さんが名誉学院長を務めた文化服装学院(東京都)にもご協力をいただきました。冒頭では、文化服装学院の相原幸子(あいはらさちこ)学院長のメッセージと、子どもたちの”もの作り”に関する質問について、学院長自らお答えいただくビデオレターを視聴しました。
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【相原学院長のビデオレターを真剣に聞く子どもたち】 |
グループごとでの活動
その後、参加した24名の子どもたちは、6つのグループに分かれ、3名の講師による指導のもと、針の使い方にも気をつけながら、ミシンやアイロンなどを使って、スカート製作に取り組みました。
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【講師による指導】 |
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【グループごとでの活動】 |
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【ミシンを使って】 |
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【アイロンを使って】 |
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【全体の様子】 |
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【お友達と協力して】 |
スカートの完成
完成した後は、実際にスカートを履いてグループごとに発表し、「スカート製作をとおして、”もの作り”が大変だということを学びました。これから”もの”を買うときは、作ってくれた人に感謝して買うようにしていきたいです。」と感想を述べました。
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【完成したスカート】 |
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【完成したスカートを履いて1人1人ステージで】k | 【グループごとでの発表】 |
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スカートの展示
子どもたちが製作したスカートは、ヴィーブル3階の歴史資料館で現在開催している『~洋装への扉を開いた合志の女性~「原田茂」特別展』に合わせて、展示を予定しています。子どもたちが思いを込めて製作したスカートと原田さんの作品を楽しみに是非、資料館へお越しください。
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【多くのつながりを大切に】 |
原田茂(はらだしげ)さんの紹介
原田茂さんは、1896年、旧合志村の平島に生まれ、尚絅高等女学校(現在の尚絅高校)を卒業されています。卒業後は、文化服装学院(東京都)で教育者となり、1960年に学院長、1971年に名誉学院長に就任するなど、同校の発展に寄与されました。洋服の文化が、まだ日本に浸透していない大正から昭和初期の時代に、「日本にいる誰もが、素敵なお洋服を着て欲しい」(自叙伝『たてよこの糸』内で記述)という強い思いを持って、全国各地で洋服の仕立て方の講習会を開催したり、多くの洋裁に関する著書を執筆するなど、日本の洋裁文化の進展に尽力されました。これらの洋裁教育の功績により、原田さんは、1966年にアメリカン学術賞を受賞、1967年には、勲四等瑞宝章を受章しています。また、昨年は、令和2年度熊本県近代文化功労者にも顕彰されました。
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【文化服装学院時代の原田茂さん】 |
テレビドラマの再放送
原田さんの生涯を描くドキュメンタリードラマ郷土の偉人シリーズ第29作『結びの糸・原田茂 ~洋装への扉を開いた火の国の女~』の再放送が、12月31日(金曜日)午前9時50分から午前11時5分に、テレビ熊本で放送される予定です。原田さんの生き方には、とても勇気づけられます。原田さんの地元、平島区の方も多数、エキストラで出演していますので、是非ご覧ください。
| 【左から、松田竜介 プロデューサー(テレビ熊本)、テレビ熊本 河津延雄 代表取締役社長、北原里英さん、竹下景子さん、荒木義行 市長】 |
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