特別展の開催

　現在、合志市歴史資料館（総合センター「ヴィーブル」3階）では、令和2年度熊本県近代文化功労者に顕彰された合志市平島出身の原田茂（はらだしげ）氏の功績を伝えることを目的に、『～洋装への扉を開いた合志の女性～「原田茂（はらだしげ）」特別展』を開催しています。特別展では、原田氏の著書や当時の書籍、パネルの展示をはじめ、原田氏が実際に製作した作品も展示しています。先日、テレビ熊本で放送された、原田氏の生涯を描くドキュメンタリードラマ郷土の偉人シリーズ第29作『結びの糸・原田茂 ～洋装への扉を開いた火の国の女～』の放映も行っています。

展示内容の入れ替え

　明日、1月5日（水曜日）からは、原田氏の作品を入れ替え展示する他、12月5日（日曜日）・12日（日曜日）の2回にわたり三つの木の家で開催した、スカート製作ワークショップで子ども達が製作したスカートも展示します。

　コシノジュンコ・ヒロコ姉妹や髙田賢三氏、山本耀司氏など、世界を代表するファッションデザイナーを多数輩出する文化服装学院で名誉学院長まで務められた原田氏の作品と、子ども達が思いを込めて製作したスカートを楽しみに是非、歴史資料館へお越しください。

特別展の詳細について

　　1.　開催期間　　令和3年11月6日（土曜日）から令和4年2月27日（日曜日）まで　

　　2.　会　　場　　合志市歴史資料館（総合センター「ヴィーブル」3階）

　　3.　開館時間　　午前9時から午後4時30分まで

　　4.　休 館  日　　月曜日（祝日の場合は翌平日）

　　5.　入 場  料　　無料   

　　6.　展示内容　　原田氏の作品、子ども達が製作したスカート、他

原田茂（はらだしげ）氏の紹介

　原田氏は、1896年10月、旧合志村平島に生まれ、尚絅高等女学校(現在の尚絅高校)を卒業されています。卒業後は、文化服装学院（東京都）で教育者となり、1960年に学院長、1971年に名誉学院長に就任するなど、同校の発展に寄与されました。洋服の文化が、まだ日本に浸透していない大正から昭和初期の時代に、「日本にいる誰もが、素敵なお洋服を着て欲しい」(自叙伝『たてよこの糸』内で記述)という強い思いを持って、全国各地で洋服の仕立て方の講習会を開催したり、多くの洋裁に関する著書を執筆するなど、日本の洋裁文化の進展に尽力されました。

　これらの洋裁教育の功績により、原田氏は、1966年にアメリカン学術賞を受賞、1967年には、勲四等瑞宝章を受章しています。また、昨年は、令和2年度熊本県近代文化功労者にも顕彰されました。