財政運営が厳しさを増す一方で、施設の老朽化は進んでおり、改修や更新のための費用が必要となっています。このような状況の中、事業やサービスの提供を安定的に継続するためには、中長期的な視点に立ち、経営の効率化と健全化に取り組むことが求められています。
今回策定した合志市下水道事業経営戦略では、中長期的な経営の基本計画を策定し、戦略に基づいた計画的かつ合理的な経営を行いながら、経営基盤の強化と財政マネジメントの向上を実現していきます。
計画期間
2019 年度(令和元年度)から2031 年度(令和13 年度)までの13 年間
経営の基本理念
少子化による人口減少や超高齢化による社会構造の変化及び国や地方が抱える厳しい財政状況に対応し、今後の下水道事業経営を将来にわたって継続していくための経営の基本理念を次のとおり明文化しました。
経営環境の変化に適切に対応し、知恵と工夫により業務の改善を図り、市民に安全で快適な下水道サービスを持続的・安定的に提供します。 |
経営の基本方針 経営の基本理念を実現するために取り組むべき3つの基本方針を次のとおり定めました。
(1) 経営基盤の強化を図ります。 (2) 経営の合理化に努めます。 (3) 危機管理体制の強化に努めます。 |
経営の基本方針と具体的な取り組み体系
本市の下水道事業が経営の基本理念及び基本方針に沿って、効率化と経営の健全化を進めていくための具体的な取り組みの体系を次のとおり定めます
経営の基本方針 |
効率化・経営健全化に向けた具体的な取り組み |
1 |
経営基盤の強化 |
(1) |
効率的な組織の整備と人材の育成 |
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(2) |
経費回収率の適正化 |
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(3) |
収納率の向上 |
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(4) |
未接続の解消 |
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(5) |
職員給与の適正化 |
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(6) |
資金管理・調達に関する取り組み |
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(7) |
未利用資産の有効活用 |
2 |
経営の合理化 |
(8) |
広域化の検討 |
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(9) |
長寿命化の推進 |
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(10) |
投資の平準化 |
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(11) |
動力費の低減 |
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(12) |
民間活力(PPP/PFI)の活用 |
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(13) |
下水道のPRとイメージアップの推進 |
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(14) |
ICT(情報通信技術)の活用 |
3 |
危機管理体制の強化 |
(15) |
施設の耐震化 |
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(16) |
下水道業務継続計画(BCP)の推進 |
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(17) |
正しい下水道利用への指導・監督 |
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(18) |
良好な放流水質の確保 |
添付資料
合志市下水道事業経営戦略 本編(PDF:2.49メガバイト) 
なお、今回の経営戦略策定にあたっては、平成30年3月に合志市上下水道事業運営審議会に「下水道使用料体系のあり方」が諮問されましたので、1年間かけて審議される中で、経営戦略も並行してご審議いただきました。
諮問に対し、運営審議会では5回にわたって審議され、平成31年3月14日に「下水道使用料体系のあり方」答申書を市長に提出していただきました。
詳しくは、「下水道使用料のあり方答申書が提出されました」(別ページへリンク)
を参照してください。
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第4回上下水道事業運営審議会で審議される様子 |