お互いを尊重し、不合理や差別を見抜き、ともに高めあうことのできる子どもの育成
西合志中学校では、「お互いを尊重し、不合理や差別を見抜き、ともに高めあうことのできる子どもの育成」を目標に、校長が先頭に立って全職員で取り組んでいます。
生徒一人ひとりの思いに寄り添いながら、保護者、地域の方々との連携のもと、差別をしない、させない態度を育成し部落差別をはじめ、あらゆる差別の解消に向け、すべての教育活動の中で人権学習を行っています。昨年度は、各学年で校外での取り組みを行うことができました。それぞれの学年で学んだことを紹介します。
1年生の取り組み~水俣でのフィールドワーク~
1年生は、人権学習で水俣病問題について取り組みました。教室で学んだことをもとに、7月の集団宿泊教室で水俣の地を訪問し、フィールドワークを行いました。百間排水溝や慰霊碑などを巡り、水俣芦北公害研究サークルの方々から詳しく説明を聞くことができました。実際に現地に足を運び、資料だけでは感じ取ることができないことも、サークルの方から説明を聞くことで、今まで学習した内容を実感できるとても良い機会になりました。
2年生の取り組み~広島での平和集会~
2年生は、平和学習を行い、沖縄で行われた地上戦や、ひめゆり学徒隊について学習をしました。12月の修学旅行では、広島の原爆資料館を訪問し、記念碑の前で平和集会を行い、「私たちが過ごせる一日は、平和を願い、命を失った人が生きたかった一日です。受け継がれてきた人々の想いを知ったことで、今、友達や家族、全ての人々の命の大切さを深く感じることができました。よって、今、ここに、戦争の悲惨さ、愚かさ、平和の大切さ、命の尊さ、人のぬくもりを語り継ぐことを宣言します。」と平和宣言を行いました。
3年生の取り組み~ハンセン病資料館見学~
3年生は、ハンセン病問題学習に取り組みました。ハンセン病回復者の方々が、どのような差別を受け、闘ってきたのかを学びました。学習後に実際に菊池恵楓園歴史資料館を訪問し、回復者の方々の作品や手記、当時の様子などを実際に目で見て、思いを感じ取ることができました。不合理なことに対して、「おかしいものはおかしい」と声を上げることの大切さを学ぶことができました。
※令和5年度以前の各学校の取り組みは広報誌でご覧いただけます。(3月・6月・9月・12月号に掲載)
広報誌リンク https://www.city.koshi.lg.jp/list00427.html