ハチについて
ハチは農作物の受粉を助けたり、害虫を食べてくれる益虫です。
むやみに殺してしまうと生態系に影響が出る可能性もあるため、危険性がない場合はそのままにしておきましょう。多くのハチは刺激しなければほとんど攻撃することはありません。
ただし、人通りの多い道路付近など、人が刺される危険性がある場所にハチの巣ができた場合は、その土地の所有者や管理者の責任で早期の駆除を行ってください。
触らない限り基本的には刺しません。春から初夏にかけて女王バチが新たな巣を作るために働きバチを連れて移動することがあります。移動の途中、休憩のため樹木などに大量に群れて固まる場合があります。これは分蜂(ぶんぽう)といい、数時間から3日ほどで移動しますので、そっと見守ってください。
アシナガバチ
巣を叩いたりなどしなければ攻撃してくることは稀です。人の生活に影響がない場所に巣がある場合は静観しましょう。
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胴体や脚が黄色っぽいことが多く、後ろ脚を下に垂らすように飛びます。スズメバチよりも、見た目がほっそりとしています。 | 巣はシャワーヘッドのような形をして巣穴が見えています。 |
スズメバチ
獰猛で巣に近づくと攻撃します。基本的に個人で駆除することは避けましょう。
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体はオレンジ、脚は黒っぽいことが多く、脚は体に沿うようにして素早く飛びます。アシナガバチよりも、見た目がふっくらとしています。 | 巣は丸くてマーブル模様が特徴です(初期はフラスコやとっくりのような形)。 |
ハチに刺されないように
ハチは夏から秋(特に7月~9月)にかけて活動が活発になるため、以下の点に注意してください。
・巣を見つけたら近づかない
・巣を刺激しない(棒で突いたり、巣のある木を揺すったりしない)
・巣の近くで騒がない
・ハチに触ったり、無理に追い払わない
もしハチに刺され、じんましんが出たり息苦しくなった場合は近くの医療機関で受診してください。強い症状(アナフィラキシーショック)が出ている場合には、救急車を要請するなど急いで医療機関による治療を受けてください。
応急処置として、刺された箇所を流水で洗い流して冷やしましょう。針が刺さっている場合には抜いて、周囲をつまんで毒を出してください。
※体調に異変を感じる場合、過去にハチに刺されたことがある場合などは、速やかに医療機関を受診してください
市では私有地内のハチ及び巣の駆除を行っていません。ご自身で駆除するか、専門の駆除業者(費用は自己負担)に依頼してください。
公園など市が管理している土地や施設などの場合は市が駆除を行います。発見された場合はご連絡ください。
巣ができやすい場所
巣も早期に発見することができれば、比較的安全に費用も安く駆除することができます。春先など巣を作り始める時期に、巣を作りそうな場所を確認してみましょう。
・屋根裏、ひさし、ベランダ、ガレージ、床下、軒下、樹木の枝・洞、壁際、室外機、物置き、生垣、植込み など
※土の中に巣ができた場合はオオスズメバチの可能性が高いです。専門の駆除業者に相談してください。
ご自身で駆除する場合
合志市に住民票がある人で私有地のハチ駆除をする場合は、防護服の無料貸し出しを行っています。環境衛生課窓口までお問い合わせください。
巣がボール型に大きくなってしまった場合は、専門業者に駆除を依頼してください。巣が小さくても、危険を感じたら無理をせずに依頼しましょう。
【ハチ駆除の主な流れ】
1.ハチ駆除専用のスプレー式殺虫剤を購入する(専用スプレーは離れたところから噴射できます)
2.長袖長ズボン、帽子、長靴など皮膚の露出が少ない、白色を基調とした服装をする
3.殺虫剤の説明書をよく読んで、日没後に少し離れた風上から薬剤を噴射する(真下にいるとハチが落ちてきます)
4.噴射後はすぐにその場を離れる
5.翌日以降、長い棒などで巣を落とす
6.ハチが死んでいることを確認し処理する(ビニール袋に入れたものを、燃やすごみの袋に入れて出せます。)
7.巣のあったところや周囲に殺虫剤を撒く(再度巣を作りにくくなります)
※死んでいても反射で針が出ることがあります。素手で触らないようにしてください。
※巣を落としても数日間は残りのハチが飛び回ることがありますが、ほとんどが数日でいなくなります。長くいる場合は他に巣を作っている可能性があります。
【駆除をする際の注意事項】
日中出かけたハチは夕方に巣に戻ります。また暗所で動きが鈍るため、日没後に行うことが効果的です。なるべく周囲に明かりがないことを確認して行いましょう。
どうしても懐中電灯を使用したい場合は、ライト部分に赤色のセロファンを巻くと、比較的ハチを刺激せずに使うことができます。
ハチは匂いがあるものによって来るため、香水など匂いがあるものは身に着けないようにしましょう。
専門業者に依頼する場合
専門の駆除業者はインターネットまたは電話帳などでお調べください。また下記団体等に登録している業者については、各団体へお尋ねください。
費用トラブル防止のため、複数の業者から見積りをとり、納得のうえ依頼ください。見積りを取る際、巣の大きさや場所などを伝えてください。