「豊かな大地と、そこで育まれた農産物があることが知られていない」「店頭に並んだときのパッケージ、情報の発信など、他の産地との差別化や、PRを図りたい」ー。合志市が抱えていた“市の魅力を発信する”という課題。その解決に向けて、市民や生産者など、一般の人にも情報発信を担ってもらおうという思いから始まった合志市クリエイター塾。令和6年に10年目を迎えました。
講師は日本を代表する映像会社『ROBOT』、広報PRや戦略策定をクリエイター塾の卒業生で創業した『一般社団法人地元サイコゥ育成機構』が担当し、地元の魅力を発信するクリエイターを育成しています。伝える技術を覚えてクリエイターになりたい市民、自分の会社をお題に映像を撮って欲しい地元企業、その橋渡しをする行政、という役割分担のもと、令和6年には、合志市だけでなく、青森県六戸町・藤崎町、長野県東御市、和歌山県紀の川市、福岡県朝倉市、熊本県宇土市、阿蘇地域が参加。全国から305人が参加するプロジェクトとなりました。
合志市クリエイター塾が最優秀賞を受賞した『GR_官民連携アワード2025』は、一般社団法人日本GR協会(代表理事:吉田雄人元神奈川県横須賀市長)が実施しているものです。
GRとは「ガバメント・リレーションズ(Government Relations)」のことで、「地域課題解決のための良質で戦略的な行政との関係構築の手法」とされています。日本GR協会は、政治行政だけでなく、企業・NPO・市民社会が、共に解決を担う仕組みづくりの必要性を広め、事例を学び、行政と民間の関係者同士が繋がることを目的に活動しています。
令和7年4月12日、日本GR協会が、GR(ガバメント・リレーションズ)を共有する年次イベントとして開催した『日本GRサミット2025(開催地・東京)』。参加した約170人を前に、全国から事例を公募し、社会にインパクトを与えた官民連携を表彰する『GR_官民連携アワード2025』で最優秀賞を受賞した合志市クリエイター塾の関係者(合志市、株式会社ROBOT、一般社団法人地元サイコゥ育成機構)に表彰状が贈られました。
地域課題の解決に向けて、市内の企業や団体と連携しながら、その規模を拡大してきた、官民一体となった取り組みとして、高く評価されました。
全国的にも注目される取り組みとなった、合志市クリエイター塾。毎年、幅広い世代の人が参加し、「趣味の一環」や、「副業として映像について学びたい」、「すでにプロとして活動しているが新たなコミュニティを作りたい」など、さまざまな目的で受講しています。11年目となる令和7年も、6月から生徒を募集、8月に開講します。興味のある人はホームページをご覧になるか、合志市生涯学習課までお尋ねください。